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2025年4月25日、ロシア軍将校が殺害されたモスクワ郊外の自動車爆弾の現場=ロイター

 モスクワの裁判所は27日、ロシア軍将校の爆殺に関与した疑いで拘束されていた男を逮捕し、6月25日まで勾留すると決めた。インタファクス通信が伝えた。ロシア当局は、この容疑者がウクライナ保安庁に1万8千ドル(約260万円)の報酬を約束された「工作員」だと主張している。

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 ロシアメディアによると、逮捕されたのはイグナト・クジン容疑者。テロや爆発物の製造などの容疑を認めているとしている。

 クジン容疑者はウクライナの在留許可を持ち、2023年9月ロシアに入国。ウクライナ保安庁の指示で、殺害されたロシア軍将校の行動を見張り、将校の自宅近くに爆弾を仕掛けた車を置いたという。ウクライナ国内から情報機関が遠隔操作で爆発させたとしている。

 爆発は25日発生し、車の近くを通ったロシア軍参謀本部作戦総局次長のヤロスラブ・モスカリク中将が死亡。26日にロシア連邦保安局(FSB)がクジン容疑者を拘束していた。

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